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2009年1月21日作成 故田中美子様
通夜 2009年1月21日
人の命は、ひとしずくの露のように儚いものだと言われます。
しかし(故人が歩んでこられた)人生には、幾多の巡り合いがあり、
喜びや悲しみがあり、山や川や、また旅先に残された思い出もあります。
人生の綾は、多くの縁に彩られています。
本日、旅立ちの時を迎えました、故田中美子様。
享年86歳。
産声を上げられたのは、大正11年(1922年)。
そして人生という旅路を歩き続けた82年。
ひたすらに命を燃やし、出会いと別れを紡ぎ、一生を織り上げてきました。
大切にしていた言葉は、『一期一会』。
巡り合いや出会いの不思議さを良くご存知だった故人は、
今この時しかない、今の出会いを大切にされました。
しかし時の流れを押し戻すことは誰にも出来ません。
今日という運命の日が訪れたのです。
尊い故人のご生涯を振り返ります時に、
皆様方のお心内には様々な思い出がおありのことかと存じます。
故人は、国内外を問わず、家族、時にはご友人をも含めて、
何度も旅行に出掛けられておりました。
その旅先には、数々の思い出が残されていたことでございましょう。
そして、その思い出を大切に、生きてこられました。
今はただ、式壇中央で静かにほほ笑む故人…。
ご参列の皆様に、感謝と別れを告げています。
どうぞ皆様方、今は亡き故人に、それぞれの思いを馳せていただきながら、
これからの葬送のひと時、お心静かにお勤め下さい。
間もなく、開式でございます。
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